「支え合うことの大切さ」 林裕也さん(宇2)

私と家族が、当麻町宇園別に赴任して早いもので、約半年が経過しました。
家族は皆、健康ですし長女は宇園別小学校に入学して、毎日元気にランドセルをしょって登校しています。
地域の皆様には、運動会や学習文化発表会を始め、席書会やでんすけすいかの栽培などでお世話になり、大変感謝しております。
私も最初は緊張しておりましたが、地域の人たちと話すと良い人ばかりで、現在は、落ち着いて勤務している次第です。
さて、私の趣味は自転車競技で、本年9月8日にツール・ド・北海道国際大会が当麻町にゴールしました。
私も北海道の代表選手で構成される北海道地域選抜チームとして、3日間を走りきり当麻町に辿り着きました。
来年は、東京でのオリンピックを控えており、国民のスポーツに対する熱量は増すばかりですが、スポーツを趣味として良かったと思うことを述べたいと思います。
私が、スポーツをしていて本当に良かったと思うことは、人と人との繋がりが生まれることです。
自転車競技は、走っている選手を支えるスタッフや沿道からの応援の存在が何よりも欠かせない競技です。
私は、レース中、本当に辛く、厳しい戦いを強いられていましたが、監督、メカニック、マッサージャー、更にチームメイトや皆さんの応援が支え続けてくれたからこそ最後まで走りきれたのだと、今、思います。
私が、当麻町に疲労困憊でゴールする時、青い空の下、当麻山をバックにチームメイトやスタッフが駆け寄って来る光景は今も鮮明に記憶しています。
それは、チームに支えられ、チームのために走っていた自分にとってとても嬉しいものでした。
今後も私は、何年になるかは分かりませんが、駐在所勤務員としての職責(厳しいことを言うことがあるかもしれませんが)を自覚して、ここ、当麻町で働きます。
今、当麻町では、降雪期に入り、スリップなどを原因とする交通事故が多発しています。
また、振り込め詐欺の通報も後を絶たない状況です。
スポーツも地域の安全も支え合うことで実現できるのだと思います。
これからも、一人一人が支え合って、安心して暮らせる地域の実現にご協力をお願い致します。

(2020年新春号・広報とうま掲載文より・第149回エッセー)