「南国のスキーヤー」 平 一人さん (4東2)
「高い山々は雪化粧」の一報、いよいよスキーシーズンの到来である。
標題の「南国のスキーヤー」とは、宮崎県の高校生のことである。毎年旭川に来て3日間の日程で「スキー体験学習」を受講しているが、これは修学旅行の一環なのである。この事業は平成2年にスタートしたが、私はその初回から携わっているので、かれこれ22年も続いていることになる。
さて、南国の高校生達、初めて見る真っ白い雪に感動し、雪の中にダイビング、雪合戦、雪だるま等々、目を輝かせ雪原を駆け回る。その後、坂でビニル滑りやそり滑りに歓声を上げ、いよいよ、スキー用具を使っての体験学習が始まる。スキーの脱着、転倒の仕方を学び、スキーを着けて緩い斜面を登るのが最初の試練である。しかし、そこは高校生、悪戦苦闘の連続だが次第に上手になる。
2日目には、ひたすらハの字の繰り返し、最後は必ず止まれるようになるまで練習する。止まれなければリフトには乗れないからである。そして、午後からはリフトに初搭乗、眼下にゲレンデを臨み大歓声の連続である。
3日目には、リフトを7~8回乗って「スキー体験学習」は終了する。「スキー最高!」「もっと滑りたい!」「北海道に住みたい!」・・・等々、スキーができた喜びを体一杯に表現しながら帰って行く。大半の子はもう一生スキーはしないだろうが、新しい事に挑戦し、達成できた喜びを体得できたことは、彼らの財産となるはずである。
たった3日間の出会いであるが、生徒達は寒さに耐え、真摯にスキーに打ち込みむ姿勢が素晴らしい。滑るたびに上手くなる生徒達に感動すら覚える。北国の生活・文化・風土・自然など、会話を通しての交流もまた楽しい。
さて、来年はどんな出会いがあるのだろうか、今から楽しみである。
(2011年11月号・広報とうま掲載文より・第60回エッセー)
標題の「南国のスキーヤー」とは、宮崎県の高校生のことである。毎年旭川に来て3日間の日程で「スキー体験学習」を受講しているが、これは修学旅行の一環なのである。この事業は平成2年にスタートしたが、私はその初回から携わっているので、かれこれ22年も続いていることになる。
さて、南国の高校生達、初めて見る真っ白い雪に感動し、雪の中にダイビング、雪合戦、雪だるま等々、目を輝かせ雪原を駆け回る。その後、坂でビニル滑りやそり滑りに歓声を上げ、いよいよ、スキー用具を使っての体験学習が始まる。スキーの脱着、転倒の仕方を学び、スキーを着けて緩い斜面を登るのが最初の試練である。しかし、そこは高校生、悪戦苦闘の連続だが次第に上手になる。
2日目には、ひたすらハの字の繰り返し、最後は必ず止まれるようになるまで練習する。止まれなければリフトには乗れないからである。そして、午後からはリフトに初搭乗、眼下にゲレンデを臨み大歓声の連続である。
3日目には、リフトを7~8回乗って「スキー体験学習」は終了する。「スキー最高!」「もっと滑りたい!」「北海道に住みたい!」・・・等々、スキーができた喜びを体一杯に表現しながら帰って行く。大半の子はもう一生スキーはしないだろうが、新しい事に挑戦し、達成できた喜びを体得できたことは、彼らの財産となるはずである。
たった3日間の出会いであるが、生徒達は寒さに耐え、真摯にスキーに打ち込みむ姿勢が素晴らしい。滑るたびに上手くなる生徒達に感動すら覚える。北国の生活・文化・風土・自然など、会話を通しての交流もまた楽しい。
さて、来年はどんな出会いがあるのだろうか、今から楽しみである。
(2011年11月号・広報とうま掲載文より・第60回エッセー)