「友達」   藤原 絵里さん(4南3)

 私の故郷は中川町です。人口2千人足らずの小さな田舎街から縁あって旦那さんとの結婚を機に当麻町に越してきました。あれから早くも10年が経ちました。
最初の頃は、親戚もいない街での生活に不安を感じながら生活していました。家業の床屋を手伝いながら、家事&育児にと毎日がバタバタと過ぎていくなかで、お店に来るお客さんや子供繋がりのママ友達といろんなお話をするようになり、特にママ友達は私の中で、かけがえのない存在となりました(もちろん家族もですが……)。
 子育ての事や学校のこと、たまには旦那さんのグチも……。話し出すとキリがないくらい話すんです。「困ったときはお互い様だよ!」なんて言いながら助け合える友達関係を築けました。
 いま子供達は小5・小4・4歳(3人も産むとは思っていませんでしたが……)となり、まだまだママ友達とのお付き合いも続きますが、このままの関係でいられたらと思っています。
 子供が成長してお互いが歳をとったときに「あの時は大変だったよねぇ」とお茶をすすりながら、日向ぼっこしたりするのが楽しみです。
 最後に、素敵な友達に出会えたこと、そんな友達に出会えるきっかけを与えてくれた家族に感謝します。ありがとう。

(2010年8月号・広報とうま掲載文より・第46回エッセー)