「走る&楽しむ」池沢淳さん(3西3)
本格的にランニングを始めてかれこれ約10年、最初は太りつつあった体型が気になりだし、ダイエットと体力向上のために取り組んでいたが、最近では趣味が高じて毎年近郊を中心に市民マラソン大会に参加している。
大会で各地の特色あるコースを多くのランナーとともに自己ベストタイムを目指して頑張るのも良いが、それ以上に自分が好きなのは、リラックスした状態で普段走り慣れている地元の「当麻道」を一人で走る事である。
「当麻道」は季節によってさまざまな表情を見せ、楽しませてくれる。春は雪解けとともに顔を出した土や草等の匂いを感じて、暖かな日差しを受けて走るのが心地良い。気温の高い日が続く夏は暑さのため少々つらいランニングにはなるが、汗びっしょりになりながら緑の木々に囲まれて山道を駆け抜けるのは爽快感がある。涼しくて過ごしやすい秋は頭の垂れた稲穂や山々の美しい紅葉を目にしながら、赤い夕日を浴びて走るのが格別に嬉しく、何事にも変えられない。そして冬は寒さ厳しく路面が凍っているので、しばらく冬眠…という気持ちにもなるのだが、防寒着を身にまとい雪道を転ばないようにゆっくりと踏みしめながら走るのもその季節でしか味わえない趣がある。
また四季の違いだけでなく、町内の商店街や住宅地等、毎日が同じ光景のようでも実は少しずつ変化があったり、新しい発見があったりして、それもまた面白い。
これからもゆっくり時間を気にせず、生まれ育った当麻の色々な景色を目にしながらのランニングをずっと続け、そして楽しみたい。
(2015年10月号・広報とうま掲載文より・第103回エッセー)
大会で各地の特色あるコースを多くのランナーとともに自己ベストタイムを目指して頑張るのも良いが、それ以上に自分が好きなのは、リラックスした状態で普段走り慣れている地元の「当麻道」を一人で走る事である。
「当麻道」は季節によってさまざまな表情を見せ、楽しませてくれる。春は雪解けとともに顔を出した土や草等の匂いを感じて、暖かな日差しを受けて走るのが心地良い。気温の高い日が続く夏は暑さのため少々つらいランニングにはなるが、汗びっしょりになりながら緑の木々に囲まれて山道を駆け抜けるのは爽快感がある。涼しくて過ごしやすい秋は頭の垂れた稲穂や山々の美しい紅葉を目にしながら、赤い夕日を浴びて走るのが格別に嬉しく、何事にも変えられない。そして冬は寒さ厳しく路面が凍っているので、しばらく冬眠…という気持ちにもなるのだが、防寒着を身にまとい雪道を転ばないようにゆっくりと踏みしめながら走るのもその季節でしか味わえない趣がある。
また四季の違いだけでなく、町内の商店街や住宅地等、毎日が同じ光景のようでも実は少しずつ変化があったり、新しい発見があったりして、それもまた面白い。
これからもゆっくり時間を気にせず、生まれ育った当麻の色々な景色を目にしながらのランニングをずっと続け、そして楽しみたい。
(2015年10月号・広報とうま掲載文より・第103回エッセー)