「ザ・ベンチャーズ」 松山 不二男(緑郷3)
ベンチャーズと聞くと還暦前後の方は「あ~あのエレキのベンチャーズか」と懐かしく想い出される方もいると思います。1964年(昭和39年)の夏、当時中学2年だった私がラジオからいきなり「テケ・テケ・テケ…」と流れてきた曲に度肝を抜かれ強い衝撃を受けました。それがベンチャーズの「パイプライン」という曲でした。
そして65年の1月と7月の来日で、私も含めて多くの若者が狂い、空前のエレキブームが巻き起こり1年間で1万以上のアマチュアバンドが結成されました。そして何と66年に栃木県足利市で「エレキ禁止令」が出され、「エレキを弾くやつは不良だ。聴くやつも不良だ」という社会現象まで起きました。
その後、時が過ぎれば当然の事ながら世の中醒めていきますが、私の場合醒めきれず、アメリカやイギリス、スウェーデン、フィンランド等のエレキインストバンドにも魅せられ、現在に至っています。
また、ベンチャーズがアレンジし演奏しているロックやクラシック、ミュージカル、オペラ、ラテン等の色々なジャンルの曲と原曲を聞き比べるのも最近の楽しみの一つです。
昨年の3月、アメリカのロックンロール殿堂入りし、今年結成50周年をむかえ、60年代のメンバーの内2人が亡くなり、現在4人中3人が70歳台という超ウルトラおじいさんバンドのベンチャーズ。今でも新しい曲を創り、アメリカ内外でライヴを行っています。
今年も日本へやってきました(通算56回目)。私も毎年、レコードやCDとは違う生のライヴを楽しんでいます。
ライヴを聴きながらふと思った事は「どんな時でも、どんな年令になっても現状に安住しないで、そこからまた色々な事を吸収し、さらにチャレンジしていく、人間死ぬまで勉強だよ、死ぬまでチャレンジだよ」と僕らにステージからメッセージとして伝えているのではないだろうか、と。
黄色や茶色、オレンジ色に染まった山々に囲まれてベンチャーズを聴く、私にとって贅沢な時間です。
(2009年11月号・広報とうま掲載文より・第38回エッセー)
そして65年の1月と7月の来日で、私も含めて多くの若者が狂い、空前のエレキブームが巻き起こり1年間で1万以上のアマチュアバンドが結成されました。そして何と66年に栃木県足利市で「エレキ禁止令」が出され、「エレキを弾くやつは不良だ。聴くやつも不良だ」という社会現象まで起きました。
その後、時が過ぎれば当然の事ながら世の中醒めていきますが、私の場合醒めきれず、アメリカやイギリス、スウェーデン、フィンランド等のエレキインストバンドにも魅せられ、現在に至っています。
また、ベンチャーズがアレンジし演奏しているロックやクラシック、ミュージカル、オペラ、ラテン等の色々なジャンルの曲と原曲を聞き比べるのも最近の楽しみの一つです。
昨年の3月、アメリカのロックンロール殿堂入りし、今年結成50周年をむかえ、60年代のメンバーの内2人が亡くなり、現在4人中3人が70歳台という超ウルトラおじいさんバンドのベンチャーズ。今でも新しい曲を創り、アメリカ内外でライヴを行っています。
今年も日本へやってきました(通算56回目)。私も毎年、レコードやCDとは違う生のライヴを楽しんでいます。
ライヴを聴きながらふと思った事は「どんな時でも、どんな年令になっても現状に安住しないで、そこからまた色々な事を吸収し、さらにチャレンジしていく、人間死ぬまで勉強だよ、死ぬまでチャレンジだよ」と僕らにステージからメッセージとして伝えているのではないだろうか、と。
黄色や茶色、オレンジ色に染まった山々に囲まれてベンチャーズを聴く、私にとって贅沢な時間です。
(2009年11月号・広報とうま掲載文より・第38回エッセー)