「高齢者となった今」土屋登喜子さん(6東3)

早いもので当麻に住んで四十七年を迎えようとしています。
当時の市街六区は家を教えるのに「無縁故住宅」で通じたように思います。そして競馬場があったり松林等、家の裏側には田んぼまでありました。水道も各家庭にはなく五、六軒で共同で使っていました。そんな中での子育ても自然に囲まれ、何もない生活でも不自由もなく過ごしていました。最近は年々環境も変化し、今では当時の面影もありませんが懐かしく思い出されます。
仕事を終えた年にボランティア活動をすることになり、お年寄りの方への生活にも関わる事ができました。今は急激な高齢化が進んでいて私たちを取り巻く環境も厳しいと思っています。認知症が進んだり、体力の限界が理由で長年住みなれた地域での生活ができなくなっている人たちもいます。私もこれからはこのような事に直面する事になると思いますができる限り地域での生活を大事にしたいと思います。幸いにも今のところ健康に恵まれて特に不自由もない生活をしており、地域での活動に楽しく参加しています。
また、家族に支えられていて、子供たち、孫たちがいつも近くにいる事が大変うれしいです。毎年子供たちの都合にあわせ一泊での道内ではありますが家族総勢十人での旅行も楽しみの一つです。先日は当麻球場での孫の野球少年団の試合を一喜一憂して観てきました。
これから何年元気で過ごせるかわかりませんがこの生活が長く続き、また、少しでも地域社会の中で何か役に立てる事があれば参加して行きたいと思いつつ毎日を過ごしてい
ます。