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2025年9月

挑戦と絆 誇り高き準優勝

当麻消防団、創立、初の快挙。7月18日、令和7年度 北海道消防操法訓練大会において、小型ポンプ操法、準優勝を勝ち取った。
各分団から選抜された7人の隊員で構成。1年半にも及ぶ厳しい訓練を乗り越え、約5分の競技時間の中に詰め込まれた日々の努力の結晶、団結の成果に、心からの拍手を送りたい。

小型ポンプ操法は、消防用車両が入れないような狭い場所でも消火活動ができるように、人力で運搬可能な小型動力ポンプを操作し、消火活動を行う手順を習得するための訓練。迅速、的確、安全に消火活動を行うための基本動作を習得することを目的としている。
防火水槽や自然水利から水を吸い上げ、ホースを延長し、火点と呼ばれる目標に放水するまでの手順を、決められた要領に従って実施。指揮者、一番員、二番員、三番員、補助員の5名で構成され、それぞれに役割が与えられている。消防操法訓練大会では、タイム、正確性、迅速性、動作の美しさなどが評価される。

当麻消防団のタイムは4分22秒。本番で自己最速タイムを記録するとともに、規律と気迫あふれる操法。町内や町外からも駆けつけた消防関係者、連日の訓練にも深い理解で支えられたご家族、高みを目指し練度を磨くべく共に歩んできた消防職員、応援テントからどっと歓声が上がった。
競技を終え戻った隊員たちを迎える拍手の中、笑顔で固い握手を交わし合う姿、涙を浮かべる姿、抱き合う姿。「これまでで一番の出来」と讃え合う見事な操法の披露であった。

1年6カ月の間に体力トレーニング、操法訓練、積み重ねた回数は約100回。チームのまとめ役、キャプテンの中島久滋さんは「すばらしいメンバーと長く共にし、一つの目標に向かって努力したことは、一生の宝物です。たくさんのお支えと応援をいただきありがとうございました」。
報告会・反省会の席、羽根敏団長からの労いの言葉に、涙が止まらない重責を背負い続けた指揮者の舟山昌志さん。山田洋暉さん、菅野有祥さん、菊地利彦さん、小林靖典さん、星慶太さん、中島さん、舟山さんの挑戦と絆の軌跡は、当麻消防団の大きな功績として、語られ続けるだろう。

郷土を誇り守る熱い当麻愛に、最敬礼。次代の当麻消防団、そして地域防災力のさらなる飛躍へとつながっていくことを、心から願ってやまない。

当麻町長 村椿哲朗(広報紙我が郷土 令和7年9月号掲載)