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世良鉄工株式会社

1940年創業。丁寧なモノづくりで北海道建築を支える

 

世良鉄工株式会社は1940年に創業。当時、馬の蹄鉄など農機具の製作や修理などから事業を始めました。昭和50年代から建材の製造に着手。住宅の床下梁材に鋼材を使用した自社の「セラフレーム(特許第6861406号 2021/4/1取得)」は現在、大手ハウスメーカーにも採用され、北海道の厳しい環境下での住宅設備を支えています。

大手ハウスメーカにも採用されているセラフレーム

 

現社長 三上正幸さんは三代目。先進技術を積極的に取り入れるとともに、新たな事業にも取り組んでいます。

いわゆる“町工場”である世良鉄工さんですが、積極的に工作ロボットを導入。熟練した職人の技術と相まって、その高い品質は多方面から信頼、支持を得ています。

世良鉄工株式会社 三上正幸 代表取締役

 

三上社長が新たに取り組んだのが、技術を生かした“小物づくり”。町内、町外の中小企業とタックを組み、「A product」というブランドを立ち上げ、アウトドアグッズを制作しています。その一つが「アイアンオーブン」と名付けられた焚き火台。アウトドア好きの三上社長が「こういう機能が欲しい」というユーザー目線での観点から生まれた商品です。

経験値と高い技術を積み重ねた職人

 

小物づくりにチャレンジした理由は二つあります。

一つは“より多くのお客さんの声を聞きたい”という願い。
ハウスメーカーからの受注のため、自社製品を使用するユーザーの意見を聞ける機会はほとんどありません。品質とユーザビリティ向上のために、小さな工作物の製造にチャレンジしました。メンテナンスなど購入後のサポートもしっかり行ってくれます。驚くのは商品へのロゴやデザインなども無料で行うこと。自分だけのアウトドアギアを作り上げることができるのはうれしい限りです。

チャレンジのもう一つの理由は“若手職人の育成”。
小物づくりは若手職人が中心となり、アイデアを出し合い生み出しています。セラフレームなどの構造材はハウスメーカーの基準が厳しく、製造を担うまでは経験値と技術の積み重ねが必要となります。若手職人が製造に関わることで経験値を積み、技術を磨くことができる。次世代の職人を育てる重要な場となっています。

“小物”といっても妥協することのないモノづくり

 

アイアンオーブンのアイデアや技術は高く評価され、大手焼き鳥チェーン店に採用されるまで育ちました。

DIYを好む人なら「こういうものが欲しいけど、ホームセンターにはピッタリ合うものがなくて…」と悩む人もいるはず。世良鉄工さんは1個単位から製品作りに応じてくれます。中小企業だからこその軽いフットワークと豊富なアイデア。魅力満載の企業です。

アイアンオーブンは当麻町ふるさと納税返礼品でも取り扱っています。

若手職人のアイデアから生まれたアイアンオーブン

 

世良鉄工株式会社

住所 当麻町3条西4丁目11番10号

電話 0166-84-3111