2025年8月
創立50年の歩み 歌声にのせて
「ありがとう そして未来に夢を!」。当麻コールデイジー創立50周年記念コンサートが7月5日、当麻町文化連盟文化事業として、公民館まとまーるホールで開催された。
会場には約300人の来場者。メンバーが合唱の素晴らしさに出会った思い出の曲の数々、朗読サークル「ららら」との共演、能登半島地震被災者支援への思いを込めた歌声、3部構成で披露。笑いあふれるユーモアと、心揺さぶられる感動。会場には心がひとつになるあたたかな時間が流れた。
1975年に当麻女性コーラス愛好会として誕生し、1994年には男性団員を迎え入れ、より豊かなハーモニーを奏でる合唱団へと成長。2003年から指揮を執られる工藤昌晴先生の言葉「年齢を重ねることは衰えることではなく、成長を続けること」を実現し続けてこられた団員の皆さん。常に挑戦と向上を重ねてこられた姿は、まさに工藤先生がおっしゃる「奇跡の合唱団」と呼ぶにふさわしい。
2004年からのユニセフチャリティコンサートの継続や、東日本大震災後の「石巻にピアノを贈ろう」企画への参加、そのことを契機とした当麻町と石巻市の児童交流事業の支援など、合唱を通じた素晴らしい社会貢献の歩みがある。
さらに、町の文化の祭典「当麻町生涯学習フェスティバル」への毎年の出演をはじめ、さまざまな場面で披露される歌声は、町民皆さんに笑顔と感動を届け、聴く人の心を明るく照らし、町の文化を豊かに彩っていただいている。心から感謝を申し上げる。
「来場された皆さんが笑顔で楽しんでいらっしゃった。本当に良かった」「結成時より活躍している団員の『もっと歌いたい』という意気込みに押され、気持ちも新たに51年目のスタートをきるところです」。大舞台をメンバーでやり遂げた感謝と充実感、今後の合唱活動について思いを述べる当麻コールデイジー会長の梁川則子さん。表情は朗らかで晴れやかだった。
美しいハーモニーとあたたかな想い。その歌声は、これからも当麻町を照らし続ける。
当麻町長 村椿哲朗(広報紙我が郷土 令和7年8月号掲載)